officekaze’s blog

子育てや教育、福祉について書いています。

子ども自身の課題が不登校を招く〔内的要因〕

子どもの自身の課題が不登校を招く〔内的要因〕「不登校、だれにでも起きる」

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不登校の理由」

親を含めて私たち大人は

知りたい大きな問題です。


また、不登校は、

どんな子どもにも起こりうる問題です。

子ども自身の責任ではない、「進路」の課題です。

この基本を確認して、今回は、子ども自身の

心理的課題に触れたいと思います。


一般的に

子どもが不登校になり学校に行きたくない心理

とは、どういうものか。


不登校の理由」といっても

様々な要因が複合的に絡み合って

そう簡単に、

絡んだ糸をほぐしていくことはできません。

 

「子ども本人が学校に

 行かない理由を語らない?」


子ども自身が分からないことも

あります。

 

大人でも、

自身の深層心理まで深く

理解することは

難しいのではないでしょうか?

 

もし子どもに、

「学校に行きたくない」

と、いわれたら、

親は、大変混乱しますよね。


どうしたらよいのか分からなくなって

「何かあったの?」

と、子どもに問い直すでしょう。


親は、必ず外的要因

(学校での出来事など)

に、目を向けるのではないでしょうか。

これは、

とても自然なことで、

親として当然です。

 

子どもが

「学校に行きたくない」

と、訴えるとき、

理由は様々です。

 

現在、不登校の子どもは

年々増えています。


「令和2年度文部科学省調査結果」では、

小学校中学校の

不登校児童生徒の人数は、196,127名です。

高校生は43,051名です。

 

不登校とは、


「何らかの心理的、情緒的、

 社会的要因、背景により、

 児童生徒が登校しない

 したくともできない状況に

 あること」

をいいます。


病気や経済的理由は含みません。

 

この理由でも分かるように、

不登校のきっかけや理由は

多岐にわたります。


そして、ひとつの理由だけでなく、

複数の問題が絡み合って

生じる場合もあります。

なぜ、子どもは不登校

なってしまうのでしょうか。

 

子どもが学校に行きたくないと

訴えるとき、

理由は様々です。


主な理由は心理的なもの

が多いです。

心理的理由といっても、

中身はたくさんあります。


今回は、子どもの「内的要因」を

課題にしているので、

子どもの自身の課題や気持ちに

フォーカスしてみます。

 

代表的なものに、

「分離不安型」

「挫折型」

「甘やかされ型」

があります。


「分離不安型」=

母親と離れることに対して

強い不安を感じる。

「挫折型」=

優等生が息切れをしてしまう。

「甘やかされ型」=

親の元で甘やかされて育った。

 

このケースでは、心理的に、

子どもの気持ち①

「行きたくてもいけない」

「行かなければならない」


という思いがあります。

 

「無気力型」

「遊び・非行型」

などの退学傾向によるものや

「学業不振」によるものもあります。

 

このケースは、

子どもの気持ち②

「行きたくない」

「行く必要がない」


という、意図的に

拒否する場合もあります。

 

また、不登校に陥る背景には、

「本人の自主性や自発性の乏しさ」

「対人関係の未熟さ」

「自尊心の高さ」

「感情のコントロールの未熟さ」

などの問題もあります。


他には、

母親が子どもにしがみついているなど、

「親子関係の問題」

学校のシステムになじめないなど

「社会的な問題」


このように、大変複雑です。


今回は、

子どもの「内的要因」

に触れましたが

子どもを取り巻く環境という

「外的要因」が絡み合ってくるので

さらに複雑になっていきます。


理由や原因を明確にするのは

難しいです。


しかし、それでも、

私たち親や大人は、

一人ひとりの子どもの状況を

正しく把握して、

その子にあった手立てを取ることが

求められます。

 

間違った取り組みは、

不登校をさらに悪化させる

可能性があるので,

がんばっていきたいですね。

 


メンタルオフィスKaze