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子育てや教育、福祉について書いています。

親になることと心理学(妊娠・出産・育児)

親になることと心理学(妊娠・出産・育児)〈子育て・子ども心理学講座〉

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心理学(発達心理学)では、

「生涯発達」という視点があります。


それは、

生まれてから亡くなるまで、

人間は発達し続けるという意味です。


人間は、新生児期から乳児期、

児童期、青年期を経て、

成人期になります。


成人期は、社会に出て仕事をし、

結婚、女性は出産、育児と、

人生において大きな出来事に

直面する機会が多くなります。


出産と育児は、

一人の人間の命の責任を持つ、

という新たな役割が増え、

それまでの考え方や行動の仕方、

身体など様々な面で変化が生じます。

 

人は親になると、

どのように変化するのでしょうか。

 

家族の形態も

子どもが生まれることによって

変化していきます。

子どもを持つ夫婦の関係は

どう変化するのでしょうか。


子どもを持つ親に焦点を当てます。

 


心理学では、

妊娠期を

「親になる準備期間」

と、とらえます。


妊娠初期は、

「体内に子どもがいる」

という意識も低く、

つわりやそれまでの生活との変化に対応できるか、

自分に向けた不安が大きいです。

 

妊娠中期に胎動を感じるようになると、

「我が子を確かな存在である」

と、とらえはじめ、

子どもを想像し、

愛着の手がかりを見いだします。

 

妊娠後期は分娩や育児に対する不安と、

子どもを待ち遠しいと感じる気持ちが

同時に高まる時期です。

 

出産を経て初めて母親になると、

それまでの生活から一変し、

24時間子どもにかかりきりになります。


生活スタイルや築き上げてきた人間関係、

自己の概念が覆され、

心理危機となります。

 

出産後の母親が経験する4つの不安


・赤ちゃんの生命と成長を

 維持できるだろうか

 という責任と不安

・赤ちゃんと情緒的な関係を

 築けるだろうか

 という不安

・必要なサポート体制をつくりだし、

 援助を受けられるだろうか

 という不安

・子育て環境に自分自身を

 変容させることができるだろうか

 という不安

 

親になるということは、

自らも初めての経験です。

不安も大きいです。

家族の理解が支えですね。

 

しかし、我が子を迎える

希望や喜びの方が

はるかに大きいですよね。

 

家族みんなが

子どもが生まれるのを

心待ちにしています。

 

親になること、

子育てをすること、

素晴らしいことですね。

 

 


メンタルオフィスKaze(カゼ)