officekaze’s blog

子育てや教育、福祉について書いています。

子どもの「抑うつ傾向」に備えて〈青年期〉

子どもの「抑うつ傾向」に備えて〈青年期〉

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あなたも、何となく

気分が乗らない日があったり、

何かの原因で気持ちが落ち込んだり

することがありますよね?

 

人間ですから、当然のことです。


気持ちや心の揺れ動くことが

たくさんありますよね。

 


子どもも、もちろん

気持ちや心の問題が起きることが

あります。

 

特に「青年期」(中高生)は、

気持ちの起伏が大きく

心の問題が起きやすい時期です。

 

そして、「抑うつ」を

訴える傾向が高くなってきます。


青年期の「抑うつ傾向」とは、

精神医学での「うつ病」とは違います。

 

一時的にまたは、

繰り返す「憂うつ」な気分です。

 

抑うつ気分」とは、

悲しく憂うつになった気分です。


このような気分は、

青年期には、

だれでも経験します。

 

 

抑うつ症状の発生要因には、


①元々の〔生物学的要因〕

②性格などの〔心理的要因〕

③環境の困難さや変化に対する不適応などの〔社会的要因〕

④疾患や過労、睡眠不足、ホルモンの変化などの〔身体的要因〕

 

があり、これらが

複雑に関連し合います。

 

抑うつ傾向を訴える子どもは、

高校生よりも中学生が

高い発生率になっています。


そして男子よりも女子の方が

多いことが知られています。

 

「青年期」は、

自分自身への内面への関心や

自己への意識の高まりとともに、

他者に対する意識も

急激に高まる時期です。

 

友達と自分を比較して、

自己評価を下げ、

様々な悩みの原因にもなります。

 

女子は、男子より

「本当の自分とは違う自分を演技」して、

友達に合わせて行動するなど、

友達関係の維持を大切に考えます。


また、

身体的変化の著しい時期

でもあることも影響します。


受け止め方が否定的になりやすく、

大人になることへの戸惑いの

気持ちも生まれます。

 

これらのことから、

「否定的なことに遭遇した」

と、感じることが

女性の方が多いのです。

 


親は、

子どもが元気がないと

心配ですよね。

 

どうしたのか知りたいし、

心配事や悩み事があったら

何とかしてやりたくなります。

 

しかし、

どう声をかけようか

迷いますよね。


相手は、難しい年頃です。

 

児童期なら、比較的簡単に、


「だいじょうぶ?」

「元気?」

「気になることでもある?」


と、言えました。

 

心の中でいろんな問いかけをします。

 

朝起きてきたときの様子、

学校から帰ってきたときの様子を

注意深く観察しながら、

元気だったら「ホッと」し、

憂うつな様子なら

心配を繰り返します。

 

必ず遭遇する子どもの

抑うつ症状」

ですから、

もう一度、「発生要因」を

確かめて、

子どもの性質や特質を踏まえて、

よりよい対応を見つけていきたいですね。


原因が顕著になく、

短い期間なら心配ない

「青年期」

の成長の過程かも知れません。