officekaze’s blog

子育てや教育、福祉について書いています。

「爪かみ」のある子は要注意!

「爪かみ」のある子は要注意!

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あなたも、「爪をかむ子」

を見たことがありますよね?

 

赤ちゃんの

「指しゃぶり」は、

まったく普通の行為です。


生後すぐ、感覚器官の中で

一番発達している唇の触覚を頼りに、

様々な物を口に運び、

物がなければ指を持っていくのです。


そして、

赤ちゃんは、

人が本来持っている「知りたい」という

欲求を満たしているのです。


発育していく中で

五感に依存するようになり

「指しゃぶり」は減っていきます。

 

減っていった後に、

また「指しゃぶり」が

始まってしまうのは「退行」

と呼ばれる心理現象であり、

少し注意が必要です。

 


「爪かみ」は、「退行」に

攻撃性が加わったものだと

考えられています。


少し心配ですよね?

 

「かむ」というのは、

赤ちゃんにできる最強の攻撃です。


母乳の出が悪いと

乳首をかんで母親に痛みを与えます。


子どもが、

自分の「爪をかむ」のは

自分に向けられた攻撃です。

 

この癖の背後には

「自責する心」

があると考えられます。


本人はそのことを自覚していません。

 

この「癖」がつくられていく

過程にあるのは、

親のしかり(しつけ)の中から、


「おまえはいけない子だ」


というメッセージを読み取り、


「自分はいけない子だ」


という誤った思いを

積み重ねる体験なのです。

 


幼児期の思い込みは、

いったんつくられてしまうと

なかなか修正できません。


将来にわたって無自覚な自己攻撃行動を

生むもとになる危険性があります。

 

大きくなっても爪をかむ人、

見たことはありませんか?

 

「指しゃぶり」は、

赤ちゃんに返ったような感じで

やり直せばよいのです。

 

『「爪かみ」は、やり直しの他に、

自己攻撃が加わっているので、

親の子どもへの関わり方で、

子どもが

「責められている」

と受け取るメッセージがなかったか

振り返る必要があります。』

 

言葉だけでなく、

親の態度にも

「自分はいけない子」

という思いにさせる場合があります。


「爪かみ」は、子どもからのサインです。


そういう意味では、

親の子育てに対する

子どもからの

比較的分かりやすいヒントです。

 

しかし、放置しておくと大人になっても

自分や他人に対して批判的であるなど、

性格にも影響します。

 

「爪かみ」のある子は、

できるだけ早い段階で、


「あなたはダメな子ではない」


というメッセージを送り、

思い込みを修正してあげることが

重要ですね。

 


「爪かみ」に限らず、

子どものサインを、

親や周りの大人は

見逃さないようにしたいですよね。

 

そして、

「子どもに与えるメッセージ」

には、

親が意識的か、そうでないか別にして、

良い影響を与えられるように、

気をつけたいですね。