officekaze’s blog

子育てや教育、福祉について書いています。

給食が食べられない子は、こう指導する!

給食が食べられない子は、こう指導する!

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給食がなかなか食べられない子は、

多くいるものです。


大抵のところ

「好き嫌いが多い」

「食べるのに時間がかかる」


こんな感じでしょうか?

 

私の勤めた学校でも

そんな子どもたちが、

結構いました。

 

とにかく時間がかかります。

給食センターには、決められた時間があり、

使った食器等を集めて、

洗浄し片づけていくために、


例えば

12時50分までに、

学校の給食室に持ってきてほしいといった

時間的な制約があります。

 

私は、小学校では、高学年の担任が

ほとんどでしたので、低学年のときの

「給食の決まり」が子どもたちに身に付いていて、

いつも時間を掛けて食べている子は、

せっかくのお昼休みの時間が、

給食に取られてしまうことになります。

 

私の考えは、


「学校は、

 無理に給食を食べさせるところではない。」


これです。

 

栄養教諭の先生から、食べることの重要性、

栄養バランスのとれたよい食事の仕方などを

「食育」として定期的に習っています。

学校は、このように何かを

強制するところではなく、

知識を教え、よい方向へと子どもたちを

指導するところです。

 

もちろん何でも食べることは、

素晴らしいことであることや

生産者の方の苦労や努力と、

命あるものをいただいているわけすから、

食べ物を残さないで

大切にいただくことも、

子どもたちは理解していきます。

 

しかし、子どもだって人間です。

大人も食欲のある日とそうでない日、

体調によっても違います。

 

30名以上いる学級で、

「今日は、食欲がないんだよね。」


こんな子どもが、何割かいても、

何も不思議ではありません。

 

むしろ、毎日全員が食欲旺盛という方が

無理があるのではと思います。

 

そこで

「食べきってしまう。」

と、いうような決まりは、


「好き嫌いをしない」

「食べ物を残さない」


を前提に低学年から給食指導という名の下に、

子どもたちは、ある程度強制的に

食べさせられてきているわけです。

 

私は、

「体調に応じて食べてね。」

これでした。

 

学校は、

「お残しはダメだぞ」

「最低何時までは、食べ続けなさい」

などの強制は、なじまないことと同時に、

私は、

子どもを信用していないように

感じます。

 

給食がプレッシャーになって

せっかくの食事が

楽しくないなんて変ですよね。


食事は、楽しいものです。

 

このようなことから、

給食の時間が嫌いな子もいます。

無理に食べさせても好き嫌いは直りません。

加えて、大きな問題は、

給食が不登校の引き金になることです。

 

確かに、勝手気ままな食べ方は、

いかがなものかとは思います。


食は個々の子どもが健康で

一生を生きていくための立派な体をつくり、

幸せな人生を過ごすことができるようにすること。


子ども自身が将来にわたって、

栄養を考えて選択して

食べていくことができるように、

指導するものであり、

無理に食べさせるものではないと考えます。

 

30名の子どもには

30通りの食があるんですよね。

 

では、なぜ「好き嫌いがあるか」

必然的に、家庭でも

「好き嫌いがある」

「食べるのに時間がかかる」

このようになっているはずです。


同じことが学校で起きていると

思っていいでしょう。

 

中には、学校で、

野菜でも何でも食べさせてもらえるといった

期待をされている方もいるようです。

これは、本末転倒です。

 

幼い頃からの積み重ねで、

食べない子になったのです。


そして、

「食べさせよう」と、

すればするほど、

子どもは食べなくなるようです。

 

お家の方(お母さん・お父さん)が、

食事の準備をしたとします。

このときに、

「よし、食べさせるぞ!」と、

気合いを込めるのではなく、

きちんと用意しているのですから、

「食べるのは子どもの問題」

仮に残しても、

「そのうち食べるようになる」

くらいに、

リラックスして構えておくようにします。

 

私も子どもの頃、

嫌いなものがありました。

あなたは、どうですか?

ありませんでしたか?

 

子どもには、

テーブルに並べて、

様々な料理があることを見せる。

色々な食べ物があることを

教えていく。

まずは目に触れさせる。

 

学校給食の食材を見て、

苦手そうなものは

形を変えて料理する。


「食べなさい」

では、目的と反対の結果が

生まれるんですから、


「いつか食べられるようになる作戦」


の方がよいかと思います。

 


子育てには、

親の作戦が必要ですね。

 


私は、未だに「納豆」は

食べられません。