officekaze’s blog

子育てや教育、福祉について書いています。

「勤勉」な子(人)とは

「勤勉」な子(人)とは

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あなたが、

日本人の「よさ」は、

どんなところかと聞かれたら

どう答えますか?

 

日本人の多くは、

「勤勉なところ」

「まじめさ」

「思いやり」


などを挙げるのではないでしょうか。

 

子どもから大人を含めて、

日本人は、

「勤勉である」

ことに、自負を抱き、

価値を見いだしてきた

のではないでしょうか。

 

子ども(人)に対する評価も、

「何事の対してもまじめで、

 一生懸命取り組む」

ことが、美徳でもあり、

子どもの性格や個性に対する

よい評価◎とされますよね。

 

「勤勉」であることは

素晴らしいことですよね。

 

では、「勤勉」とは、

具体的に、

どういうことか。

 

子どもに対して、

本当の「勤勉」とは、

どんな姿勢・行動・態度

であるのか、

教える必要があります。

 

「勤勉」とは、

「ひとりで何かに取り組む」

「ひとりでこつこつ勉強する」

「言われたことを、

 ひたすらずっと続ける」

ことではないのです。

 

私たちは、

「他人と離れた場所で、

 或いは、近くにいても、

 ひとりで何かに黙々と取り組むこと」

を、「勤勉」ととらえがちです。

 

でも、大切なのは、

その中に、

「集団の中で何が果たせるか、

 自分の役割を担おうとして、

 積極的に関わっていく態度」

が、あるかどうかということです。

 

例えば、

集団に参加しないで、

テストでいい点を取ろうと、

机にかじりついているとします。


知識をたくさん身につけても、

自分の中だけでは、

活かされていきません。

 

学んだことは、周りと関わって

影響し合って実を結んでいきます。


勉強したことは、

社会とつながったときに

初めて意味が生まれます。

勉強したことが生きるのです。

 


私たちは、

子どもがひとりで、

自分の机に座って、

宿題に取り組んでいれば

「本当によく勉強する子だ」

「勤勉な態度で安心だ」

という思いになります。

 

「勤勉であることの本質」

を、私たち大人が、

しっかりと理解しておき、

子どもと関わっていくことで、

子どもは、きっと「本質」に

気がつくと思います。

 

子どもは、将来、

社会の仲間入りをして

生きていきます。

人は、ひとりだけで

成長することは、

できませんよね。

 

親に十分に愛され、

認められることで、

自分に自信を持ち、

他者に共感できる感性が育ちます。

 

友達と一緒に作業をしたり遊んだり、

学習することを通じて

子どもたちは、

社会に出て人と関わるときに大切な、

協調性、共感性、勤勉さを

身につけていきます。

 

もちろん、仕事、勉強、習い事など、

ひとりでねばり強く

がんばることも、

大変立派なことです。


がんばる姿は、

素晴らしいですよね。

 

そのよさにプラスして、

人とのかかわりの中で、

自分自身に対する肯定感を持った子は、

もしも、ひとりで乗り越えられない場面に

遭遇したときに、

きっと、弱さを見せることを躊躇わず、

親や友達に相談することができる子に、

成長してくれるのではないでしょうか。

 


「勤勉」とは、「自分と社会をつなげること」。

 

 

「勤勉」な子(人)、最高ですよね。

 

 

メンタルオフィスKaze(カゼ)