officekaze’s blog

子育てや教育、福祉について書いています。

宿題の丸つけに追われない工夫

宿題の丸つけに追われない工夫〈先生〉

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丸つけ、大変ですよね?

あなたは、どのようにしていますか?


教師の仕事の中で、

日々のルーティン(丸つけ)、

一番大変で時間がかかりますよね。

 

そして、とても大切な教師の仕事ですね。

 

子どもたちに、

たくさん勉強させたい

という思いで、

課題をたくさん出していく。

 

国語に算数に、

できたら理科の課題も出したいですよね。


いろいろ考えながら、

漢字の練習は毎日させたいし、

今日習った算数の習熟も図りたい、

自主的な学習も加えていきたい。

 

教師とは、心の底から子どもに学力をつけたいと

真剣に考えている人です。

 

もちろん学力向上の基本は、

「授業力の向上」

「分かる授業の創造」

です。

教材研究や授業研究、

教材づくりや

プロジェクターやパソコンを使った授業、

子どもたちの興味関心を活かして

楽しい授業をしたいですよね。


一日は24時間、

やることはたくさんあって、

物理的な時間が足りない。

そんな切実な悩みがありますね。

 

そのなかで、宿題などの丸つけを

していくわけですから大変です。

宿題など課題をたくさん出せば出すほど

たくさん返ってきてます。

学級の子どもたちの人数にもより、

かなり計画的に、

進めていく必要がありますね。


また、大切なのは、

間違ったところを子どもたちが

きちんと直すことですよね。

 

〈手順〉

課題を出す⇨回収する⇨丸つけをする

⇨子どもたちに返す⇨直しをさせる

⇨直した課題を丸つけする

⇨間違えていたらまた子どもたちに返す

⇨理解していない子には、個別指導する

⇨下校までには課題がすべて完了する

 

きちんとしておかないと、

算数ドリルなど、

すぐに直しがたまってしまいます。

 


課題の丸つけから完了までを

うまく回す必要があります。


これが、教師の仕事がうまくいくかいかないか、

バロメーターになるといっても

言い過ぎではないでしょう。


一日の歯車が噛み合って

スムーズに流れるか固まるか。

流れなければ、あなたにも学級にも

ストレスがたまります。


毎日の宿題や課題をきちんとやって、

次の課題に向かわせていくためには、

時間的なマネジメントが必要不可欠です。

これができたら、

他の仕事もうまく回っていきますよね。

 

「宿題などの課題は、

 帰りまでには直しを完了させる」

 

学級の人数は様々だと思います。

でも、やり方は同じです。

子どもの人数が少ないからといって、

人数に合わせた仕事をしていると、

うまく回すことができません。

 

子どもによっては、

下校時間に課題が完了していない

場合もあります。

遊ぶ時間もほしくて

課題を後回しにしてしまいます。

子どもですから友達と

元気に遊んでもらいたいです。


そこで、子どもたちにも

宿題等課題の取り組み方を

身につけていってもらう指導が必要です。

 

例えば、

朝一番に学級に登校してくる子どもは、

だいたい決まっています。

その子が来る時間までに、

学級に向かい、

子どもたちの登校を待ちます。


そして、来た子どもから、

宿題を提出させていきます。

カゴなどを用意し、

決まった場所を決めておきます。


そしてすぐに丸つけを開始します。

間違っていたら直しをさせます。

完了した課題はチェックできるようにしておくと、

やらないで終わることを防げます。

子どもたちには、

課題は帰りまでに直す意識を

持たせるようにしていきます。

チェック体制は工夫が必要です。


理想は、お昼までに終了したいですね。

 

そのためには、

様々な活動の合間の隙間の時間を、

活用するような子どもにしていきます。

 

子どもたちの意識が上昇してくると、

一度でパスすれば

「ヤッター!」と喜ぶ子、

先生の丸つけを待っている子などがでてきます。

そうなってくると

課題の丸つけや直しの時間は

短縮されていきます。


放課後になって直っていない子も

少なくなっていきます。

そして、それまで、

少し、いい加減に宿題をしていた子も、

間違えないように

真剣にやってくるようになっていきます。


子どもたちの気持ちの中に、

「課題を終える気持ちよさ」

が芽生えていきます。


子どもたちがよい循環を

学級に与えてくれるようになります。


最初は大変でも、

子どもが心得て、

上達していくんですね。


これは、学級のすべてのことにも通じます。


子どもが指示待ちではなく、

自分から動く子どもに変わっていく瞬間です。

 


一年中、課題の丸つけに

追われることもなくなるでしょう。

 


メンタルオフィスKaze(カゼ)

 

〈学校〉

〈教師の仕事〉

〈宿題〉

 

 

 

不登校は、すべての子どもの共通問題

 

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あなたは、子どもの不登校

不安や心配、悩みを

抱えていませんか?


あなたの周りに、

子どもの不登校

不安を抱えている方は、

いらっしゃいませんか?

 

あなた自身は、

かつて、不登校になって

学校に行けなかったことは

ありませんか?

 

私たち人間は、

不安や悩みを抱えて、

悩んでいるのは、自分だけであって、

多くの人は、

幸せに暮らしているように、

考えてしまいます。

 


そうではないのです。

人は、その人なりに、

心配や不安を抱えて

生活をしています。

 

不登校の問題も、

子どもに対する心配や悩み、

自らの体験を持っている人は大勢います。

あなたは、少数派ではないのです。

 

どんな悩みもそうです。

どんな不安もそうです。


自分だけが悩んだり不安になったり

しているかのように

考えてしまいます。

 

現在は、様々なSNSなどを活用して、

多くの人とつながり、

共有することが可能です。

検索すれば、あなたの心配が

あなただけではないことが分かります。

 


不登校の調査が始まって、

もう何十年にもなります。


昭和、平成、令和と、

時代が流れました。


時の流れの中で、

不登校に陥っている子どもは、

たくさんいました。


病気や経済的理由により、

学校に行くことができない

児童生徒は、

不登校には含まれていません。

 

「令和2年度文部科学省調査結果」では、

小学校中学校の不登校児童生徒の人数は、

196,127名です。

高校生は43,051名です。


多くの子どもたちが、

家で過ごしています。

 

不登校児童生徒の人数は、

一つの都市の人口に

匹敵しそうです。

 


すでに大人になっている方の中にも、

かつて、小学校や中学校で

「実は私も不登校でした」と、

不登校を何年も続けていたという

お話を聞くことがあります。

 

私は、もっと不登校問題を

連続した時間軸の中で

とらえていく必要があると感じています。


一年一年の調査で

終わっていくものではないのです。

 

何十年もの長い時代の流れを考えれば、

不登校問題」は

多くの児童生徒が、

すでに大人になっている人も含め、

小学校中学校に時代に

何らかの原因で、

苦しんだり悩んだりしてきた

未だ解決していない問題です。


本人や家族、

周りの人たちが抱えてきた

長年の課題です。


そして個人や家族の

忘れることのできない問題です。

 

「未だに学校に横たわる大きな問題」


「だれもが可能性のある特別でない問題」

 

不登校を経験した子どもたちは、

何百万人にも及ぶのではないでしょうか。

 

不登校の子どもを抱えた親、

不登校の子どもが学級にいる先生、


ご家庭や学級担任が個別に

取り組んでいくのは難しいです。

 

家庭は、子どもを無理に

学校に行かせることはできません。


学級担任も、家にいる子どもを簡単に

学校に連れてくることもできません。

 

別々にではなく

まずは、適切に力を合わせれば、

家庭と学校の連携を図り

パイプはつながります。


しっかり話し合って

学校に対応してもらってください。

先生もしっかり親と相談してください。


同じベクトルを向いて、

取り組んでいきたいですね。

 

不登校は、多くの親が抱えた共通の問題』


不登校は、何かのきっかけでだれにでも起き る、決して弱い子が抱えた問題ではない』

 


メンタルオフィスKaze

 

 

 

 

 

 

子どもの「ケンカ」と親がしてはダメなこと

 

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あなたなら、子どものケンカに

どのような対応をしますか?


子どもがケンカをしたと聞いたら

怪我をしていないのか

だれとけんかしたのか

仲直りはできたのか

など、気になりますよね。

 

小学生では、

低学年のケンカが

多い傾向にあります。


その理由は、低学年の子どもは、

まだ思考力も言葉の能力も

十分に発達していないため、

言語で問題となる事象を

解決していくことができづらいからです。


様々な環境で育った子どもたちですから、

ぶつかり合うことも当然ありますよね。

 

近年では、子どものケンカ(トラブル)に、

親が関わってくることによって

更にこじれてしまう場合が見られます。


親が自分の子どもの味方になり、

子どもの言い分を鵜呑みにしてしまうと、

子どもは、

親に叱られたくないという気持ちで、

自分に非がないような言い方で、

「自分を守る」言動にでることがあります。

 

では、親や教師、大人は、

子どものケンカに対して、

どのように対処すればよいのでしょう。


ケンカのメリット、デメリットを考えてみましょう。


低学年の子どもは、

まだ自己中心性が目立ちますが、

自分と他者との違いは理解しています。


しかし、自分の思いを言葉にして

相手に伝えることが難しく、

相手も気持ちを

言葉から読み取ることが難しいのです。

 

女子の場合は、言った言われたなどの

口喧嘩が多い傾向にあります。

言葉の発達が早い女子は、

暴力まで発展するケースは少ないです。

 

男子の場合は言葉の発達が遅く、

思いが伝えられずに

暴力に発展する傾向にあります。


近年は特に、少子化が進み、

地域の子どもたちとの交流や

関わりの減少でケンカそのものが減って、

加減が分からない子どもも増えてきています。

そんな中でケンカをすると、

大きな怪我につながることも考えられます。

 

また、小さいときにケンカすることが少なく、

ケンカや暴力についての

経験や学習ができていないと、

中学生や高校生になったときに

加減ができずに大事に発展する危険があります。


低学年のケンカでは、

人間関係を学ばせる経験

と、なるように取り組むことが大切です。

 


自分の痛み、相手の痛みを知ること、

自分の行動や相手の行動を顧みること、

原因を探ること、言葉で伝えようとすること、

謝罪する勇気、正直に話すことの大切さ、

相手との距離感など、

多くのことを子どもは学びます。

 

このような学びの経験を、

子ども同士によって作り出し、

子ども同士によって解決していくことが

望ましいことです。

 

ケンカはトラブルですが、

子どもは、

教科書では学べない

大切な学びの機会になります。

 


子どものケンカに、

親が介入するとどうでしょう?

もちろん程度にもよるでしょう。

しかし、より複雑な関係に

こじれてしまうことがあります。


子ども同士であれば、

小さなケンカだったものが、

そこに大人の考えが加わって、

トラブルが更に複雑化するのです。


ここまで述べたように、

ケンカというトラブルで子どもは

多くのことを学ぼうとしています。

我が子にとって大切な経験です。


親や大人がすべきことは、

ケンカの中に入って

子どもと同じようにトラブルを

悪化させることではありません。

 

〈親がすること〉


①話を聞いて代弁する。


まずは、子どもの話を聞くことです。

事情が分からなければ対処できません。


子ども自身の言葉を待つ姿勢が大切です。

子どもの話す内容に注意を向けましょう。


子どもは自分が叱られるようなことを

わざわざ言うことはしません。


叱られることで自尊心が傷つき、

恥ずかしいという気持ちが生じるからです。


話を聞いた上で子どもの気持ちを

代弁してあげることも大切です。

「それは悔しいね」「こうしたかったんだね」

などの言葉にしてあげることが、

感情の言語化の訓練になります。


決して、親が問いただし、

思うような答えに子どもの言葉を

誘導してはいけません。

時間をかけて話を聞き、

子ども自身が今後どうしたいのか

選択させたいですね。


最後には、

相手の子どもときちんと話し合って、

相手の言い分も聞いて、

解決していきたいですね。

 


②相手に怪我をさせてしまった場合


通常のケンカであれば、

親は子どもの気持ちに寄り添うこと以外

できることはありません。


ただし、相手に大きな怪我をさせた、

大きな怪我をした場合、

大人の助けが必要です。


その場合は、親自身が前に出て

中心になるのではなく、

教師等に入ってもらい、

冷静かつ客観的に解決を進めていきます。


トラブルの経緯を確認しながら、

相手に暴力を振るうことはよくないことを、

子どもにしっかり言い聞かせます。


なぜやってはいけないのか、

自分がやられたらどう思うか。

自分に置き換えて

相手のことを考えさせることが

非常に有効です。


低学年の子どもの発達段階では、

客観的に相手の立場に立って考えることが、

まだまだできづらいのです。


自分に置き換えることで

理解できるようになります。


そして、謝罪することによって、

子どもに様々な感情を体験させましょう。

子どもも親も関係が良好で

解決できるようにしていくことで、

我が子の成長につなげることができます。

 


ケンカなどのトラブル解決は、

社会性を身につけ、

子どもの成長に大きな意味のある

積み重ねになるようにしたいですね。

 

 

メンタルオフィスKaze

 

 

どうにもならないほで悩んだとき

どうにもならないほど悩んだとき

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世の中には、

様々な職業やサービスがありますよね。

 

ほとんどの職業が、

「人の悩みに関わる仕事」

と、いっても

言い過ぎでないでしょう。

 

スーパーへ行けば、

食料品や日常の生活用品を

購入することができます。


病気になれば、

病院や薬局に行けば

何とかなるでしょう。


移動を自由にしたければ、

電車や自動車などの

移動手段を活用します。


何かを学びたければ、

学ぶためのサービスがあります。


インターネットを使えば、

多くのことを調べることが可能です。


SNSを使えば、

世界中の人と

つながることができます。


挙げればきりがありませんよね。


このように、私たちは、

様々なサービス等を活用して、

悩みを解決しながら生きています。

そういう意味では、

便利な世の中になりました。

 

そんな中で、もし、あなたが、

様々なサービスを活用しても

簡単に解決できない

悩みやストレスを抱えたら、

どう対処しますか?


単純にストレス解消なら、

・好きな趣味に没頭する。

・美味しいものを食べる。

・旅行にでる。

・スポーツをする。

・友達とおしゃべりする。

など、あなたに合った

解決方法があるでしょう。

 

しかし、私たちが生きていく中で

簡単には解決できないような

「強い悩み」

に、遭遇することもありますよね。


家族のこと

子どものこと

結婚のこと

健康のこと

仕事のこと

金銭面のこと

生活のこと

老後のこと

人間関係のこと


電話一本で悩みを解決できるはずの

「自分の悩み」

が、埋まらないときも

あるかも知れません。


そんなとき、

人間は

「逃れられないような

 追い詰められた気持ちに」

なることも考えられます。


あなたなら、

そんな悩みに遭遇したときは、

どのように自分を守っていきますか?

 

私の提案は、


「人に話す」


ことです。

 

これ以外に方法はありません。


簡単に解決できない悩みですから

もちろん、人に話しても

すぐには改善しないでしょう。


しかし、

「人に話す」ことが、

最善の策になります。

間違いありません。

話しながらトンネルを

抜け出していくのです。

 

そこで重要なのが、あなたが

「話せる人」がいるかいないかです。

いるなら、早く話してください。


また、悩みの内容によって、

人に話せること、

話せないこともありますよね。


人は、悩んだときに

「人に話したい」

「人に聞いてもらいたい」

と、強く思います。


そして、頭の中で

話せる人を探すのではないでしょうか。


身近にいれば、いいですよね。

 

でも、悩みによって、周りの人、

家族や友達に

話せないこともあるでしょう。


或いは、「話せる人」がいないことも

考えられますよね。


このような人は、

少数派なのでしょうか?

そんなことはありません。


悩んでいるあなたは、

特別ではありません。


「話せる人」が見つからないあなたも、

特別な人ではありません。


あなたは、

何十万人、何百万人の中のひとりなのです。

言い換えれば、

何百万人もの仲間がいます。

 

そのことを踏まえて、

あなたのための

セーフティーネット

探しましょう。


あなたの悩みは、

多くの人が抱えている悩みです。

特別ではありません。


勇気を出してほしいのは、

扉を開けてみることです。

あなたのやるべきことは、

このひとつです。


扉を開けるかどうか

悩まないでくださいね。

開けてみないと

分からないことです。

 

「人に話すこと」

 

 

メンタルオフィスKaze(カゼ)

 

 

 

 

 

子どもに残る心の傷

子どもに残る心の傷

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あなたは、子どもの頃に受けた

何らかの心の傷が、未だに癒えず、

心に残っていることはありませんか?

昨日のことのように思い出す、

つらい出来事はありませんか。

 

心の傷は、

子どもの将来に大きな影響を

及ぼす重要な問題です。


子どもの心の傷に、

親や教師、周りの大人は、

注意深くなくてはなりません。

 

親も教師も

よい子に育てたい、

子どもが将来困らないように、

力をつけてやりたい、

そんな気持ちで、

子どもに接しているはずです。

 

児童虐待の問題で、

悲惨な事件が後を絶たず、

年間の相談件数も

上昇する一方です。


体罰」は「しつけ」の言い訳には、

なりません。


虐待まで行かなくても

親や教師は、

「子どもの心を傷つけてはいないだろうか」

と、常に自分の心に

問いかける必要があります。

 

子どもと教師の関係でも、

不登校」の原因となることが

不登校の調査結果に、

はっきりと表れています。

教師は、児童生徒に対する、

態度や発言など

より一層襟を正す必要がありますよね。

学校にいる唯一の大人なのですから。

 

親も教師も周りの大人も

力関係で、

子どもより強い立場にあります。


毅然とした態度はもちろん大切です。

でも、立場を利用した教育は、

避けるべきではないでしょうか。

 

抑えつけるような子育てや指導では、

誤ったメッセージを

子どもや児童生徒に伝えてしまいます。

 

「自分の思いを通すためには、

 暴力や力を使うことで達成できる。」

と、誤解して学習してしまうことになります。

 

力関係が入れ替わると

反対に暴力を振るって

自分の要求を通す子どもに

なってしまう可能性があります。

 

これは、子どもが持っている

「心の傷」に、起因する行動です。


大人が威圧すれば、

子ども・児童生徒は

ほとんどの場合従うでしょう。

 

それでは、教えたいことが

正しいメッセージとして

伝わらないでしょう。

 


「納得」と「理解」

それが、子どもが将来にわたって、

私たちの願いを実現してくれる、

正しい指導や子育てではないでしょうか。


これからも

一生懸命に伝えたいですね。

 

 

メンタルオフィスKaze(カゼ)

 

 

 

「勤勉」な子(人)とは

「勤勉」な子(人)とは

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あなたが、

日本人の「よさ」は、

どんなところかと聞かれたら

どう答えますか?

 

日本人の多くは、

「勤勉なところ」

「まじめさ」

「思いやり」


などを挙げるのではないでしょうか。

 

子どもから大人を含めて、

日本人は、

「勤勉である」

ことに、自負を抱き、

価値を見いだしてきた

のではないでしょうか。

 

子ども(人)に対する評価も、

「何事の対してもまじめで、

 一生懸命取り組む」

ことが、美徳でもあり、

子どもの性格や個性に対する

よい評価◎とされますよね。

 

「勤勉」であることは

素晴らしいことですよね。

 

では、「勤勉」とは、

具体的に、

どういうことか。

 

子どもに対して、

本当の「勤勉」とは、

どんな姿勢・行動・態度

であるのか、

教える必要があります。

 

「勤勉」とは、

「ひとりで何かに取り組む」

「ひとりでこつこつ勉強する」

「言われたことを、

 ひたすらずっと続ける」

ことではないのです。

 

私たちは、

「他人と離れた場所で、

 或いは、近くにいても、

 ひとりで何かに黙々と取り組むこと」

を、「勤勉」ととらえがちです。

 

でも、大切なのは、

その中に、

「集団の中で何が果たせるか、

 自分の役割を担おうとして、

 積極的に関わっていく態度」

が、あるかどうかということです。

 

例えば、

集団に参加しないで、

テストでいい点を取ろうと、

机にかじりついているとします。


知識をたくさん身につけても、

自分の中だけでは、

活かされていきません。

 

学んだことは、周りと関わって

影響し合って実を結んでいきます。


勉強したことは、

社会とつながったときに

初めて意味が生まれます。

勉強したことが生きるのです。

 


私たちは、

子どもがひとりで、

自分の机に座って、

宿題に取り組んでいれば

「本当によく勉強する子だ」

「勤勉な態度で安心だ」

という思いになります。

 

「勤勉であることの本質」

を、私たち大人が、

しっかりと理解しておき、

子どもと関わっていくことで、

子どもは、きっと「本質」に

気がつくと思います。

 

子どもは、将来、

社会の仲間入りをして

生きていきます。

人は、ひとりだけで

成長することは、

できませんよね。

 

親に十分に愛され、

認められることで、

自分に自信を持ち、

他者に共感できる感性が育ちます。

 

友達と一緒に作業をしたり遊んだり、

学習することを通じて

子どもたちは、

社会に出て人と関わるときに大切な、

協調性、共感性、勤勉さを

身につけていきます。

 

もちろん、仕事、勉強、習い事など、

ひとりでねばり強く

がんばることも、

大変立派なことです。


がんばる姿は、

素晴らしいですよね。

 

そのよさにプラスして、

人とのかかわりの中で、

自分自身に対する肯定感を持った子は、

もしも、ひとりで乗り越えられない場面に

遭遇したときに、

きっと、弱さを見せることを躊躇わず、

親や友達に相談することができる子に、

成長してくれるのではないでしょうか。

 


「勤勉」とは、「自分と社会をつなげること」。

 

 

「勤勉」な子(人)、最高ですよね。

 

 

メンタルオフィスKaze(カゼ)

 

長所を徹底的に指摘する

長所を徹底的に指摘すること〈親・教師・大人・一般〉

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あなたの「長所」と「短所」を

思いつく限り、

すべて挙げてください。


「長所」 ⇨

「短所」 ⇨

 

どうでしょうか?

それぞれ、いくつずつ

挙げることができましたか?


改めて、自分の

「長所と短所」を挙げてみると......。

 

「短所」は、見つけられたけれど

「長所」は、あまり見つけられない。


そんなことはないですか?

 

自分の「長所」は、

何だろうと、

改めて思うことはないでしょうか。

 

「長所」がたくさんあって

「短所」があまり思いつかない。


こんな人は、

少ないのではないでしょうか。

 

あなたは、決して「長所」が、

少ないわけではないのです。

「短所」を補って余りあるほど、

たくさんの長所があるのです。

 

あなたの成長の過程で、

周りのかかわり方は、


あなたの「長所」を

伸ばそうとしてきたのか。


それとも、「短所」を

直そうとしてきたのか。

 

どちらにウエイトを

置いてきたのかによって

あなた自身が感じる

印象が変わってきます。

 

どちらかといえば、

後者の人が

多いのではないでしょうか。

 

どんな人間でもある

「長所と短所」を、

家庭では親が、

学校では先生が、

子どもの「短所」を直して

「長所」を伸ばしてやりたいと

考えます。

 

子どもの「短所」を直してやりたいと

思う気持ちのなかで、

どうしても

欠点を、指摘することが

増えてしまいます。

 

大人でも、子どもでも、

「短所」ばかりを指摘されていると

やる気もなくなってきますよね?

 

「これもできていない」

「早くしましょう」

「気をつけましょう」

 

「短所」ばかりが、

たくさん出てくると大変です。


しかも簡単に直せないのが

「短所」です。

どれから直していこうかと

考えている間に、

次の「短所」が出てきます。

本人は途方に暮れることになるでしょう。

 


私たち大人は、うっかりすると

「短所」の方に敏感になり、

少しでも悪いところを見つけて

直そうとしてしまいます。


もちろん、子どもによかれと

思ってのことです。

 

また、

「長所」は「短所」の

「短所」は「長所」の

裏返しとも、考えられます。

 

例えば、

学校でよく話題に上る「忘れ物」

「忘れ物をしない」などの

項目が通知表にもあるように

「忘れ物」をする子は多いです。


そのなかで、

忘れ物をしない子は、

素晴らしいですが、


「長所」⇨生活習慣が

     きちんとしていて、

     注意深い。


「短所」⇨神経質で

     不安感を持っている


ことも考えられるのです。

少しぐらいの「忘れ物」は、

ちょうどよいのかもしれません。

 


「忘れ物をしない」などは、

当たり前かもしれません。


当たり前のことを

当たり前にできることは

素晴らしいことですよね。

 

チャイムが鳴ったら席に着く。

当たり前です。

掃除はまじめにする

当たり前です。

宿題を忘れない。

当たり前です。

 

家庭でもたくさんの

当たり前があるはずです。


「当たり前」=「長所」


ですよね。

 

こう考えれば、

世の中に当たり前が多くあり、

ほとんどの人が当たり前にやっています。


あなたの日々行っている「当たり前」は、

正しい評価を受けているでしょうか?

 

よかれと思って、

「短所」を直して「長所」を

伸ばしてあげたいと

思うのであれば、


少なくとも、

その「短所」を直せば、

自分の何が伸びるのか、

教える必要がありますね。

 

でなければ、湧いてでるような

たくさんの「短所」に

だれでも、

どうしたらよいのか、

迷ってしまいますよね。

 

そして、心配なのが、

「自信も失っていく」

ことです。

 

「長所」をたくさん指摘し、

すこし「短所」を指摘すれば、

原動力となる

「自信というエネルギー」が

少なくなっていきません。

 

「短所や欠点」に、取り組み、

よくないところは

直そうとするでしょう。

 


「長所・当たり前」を、

徹底的に指摘する。


あなたの見る目も、周りの様子も

変わっていくと思います。

 

あなたも取り組んでみませんか?

 

 


メンタルオフィスKaze(カゼ)